◎沖藤武彦

 

ども。久しぶりに釣ったマダコでつくった「タコめし」を食べて、しみじみうまいなぁ〜と感激、茶碗に3杯食べつつ焼酎と日本酒を飲んでいた沖藤です。いやはや。

 

 

タコめしってさ、ご飯とつまみ、どちらにもなりませんか? 一口食べると、やっぱり酒がほしくなるんだよなあ。

 

タコめしは生から炊き込みましたが、刺身やたこ焼きなどに使う際は浅ゆでにします。その際、ゆであがったらぜひ吸盤の汚れを念入りに取ってみてください。仕上がりが変わります。

 

 

触っても気持ちいいしね。

 

 

ちなみにこのタコめしに使ったタコは、このタコ!

 

 

 

明日、5月15日が公式発売日の『隔週刊つり情報6月1日号』の表紙を飾ったマダコさんです。

 

 

え? 三石忍が釣ったんじゃないかって?

 

 

ええ、そうです。ワタクシが釣ったモノではありません。

 

 

富津のマダコ釣り解禁取材で、撮影だけのワタクシのために三石忍がお土産に持たせてくれたマダコです。それを帰宅後、大事ぃ〜に下処理して、ワタクシが刺身、娘がタコめしを作ってくれた、というワケです。

 

つまり、釣ってもらったタコを、娘に調理してもらって食べた。ってことですが、いいんです。幸せになったんですから(キッパリ)。

 

ちょっとイレギュラーですが、やっぱり沖釣りのよさは「食」にもあります。

 

 

とうわけで、今号、次号は、

 

 

釣って楽しい、食べておいしい

 

 

をテーマに特集を構成しています。

 

 

そして巻頭特集のほか、読者参加企画・沖釣りカレッジは

 

福田豊起のアカムツ釣り教室

 

 

その模様と、福ちゃんの犬吠埼沖アカムツテクニックを満載しております。

 

 

 

仕掛けの詳細や釣り方のイメージの解説は、誌面が最も詳しく、分かりやすくなっております。ぜひ、ご一読を!

 

 

もちろんYouTubeつり情報チャンネルでも動画配信予定。結構釣れたみたいですから、楽しい動画になることと思います。

 

そうそう。沖釣りカレッジといえば、09「松本圭一直伝!攻めのコマセダイ教室」は掲載号、YouTube動画、ともにご好評いただいております。

 

 

動画では1回あたりの試聴時間が非常に長く、YouTubeから管理者あてのメッセージでも、すばらしいとの分析結果をいただきました。

 

 

と言っても、松本さんのいい意味でのヘンタイっぷりは、どう短縮しても40分以内に収まらなかったんですけどね。

 

 

 

「高級魚」と「釣魚の価値」は違う

 

さてさて、話は少々戻りますが、釣りで「食」を語るときに必ず出てくるのが「高級魚」「価値の高い魚」といった言葉。

 

 

もちろん、市場で高値で取引される魚が釣れたらうれしいでしょうし、そんな魚が釣れるとあれば、楽しみになります。

 

 

でも、それと「釣魚の価値」は別物です。

 

 

釣った魚の「価値」は、釣り上げるまではもちろん、さばいて、調理して、食べるプロセスにおいて、どれだけ「幸せ」になれるか、または、幸せにできるか、だと思います。

 

 

もちろん、この魚は買うと高いんだよ! なんて土産話をするのは楽しいものです。子供にとっては手柄になるかもしれない。

 

 

でも、それ以前に、もっと単純で純粋なヨロコビがあるはずです。

 

 

まあ、ワタクシの独断で言わせてもらえば、市場の値段で釣魚を見る人は、だいたい釣りが雑です。で、たぶん味オンチです。

 

 

私が尊敬する釣り人の例でいえば、鈴木新太郎さんは外房出身・在住で、それこそ毎日、魚やイカに接していますが、イカは身の切り方や飾り包丁ひとつで味と食感が変わるんだと目を輝かせて説明してくれますし、魚をとても大切にします。

 

 

彼の言葉と行動には、海の生き物を食べることの楽しさ、不思議さが溢れていて、聞いていて、見ていて気持ちがいい。

 

 

それこそ、自分の手で釣り上げたイサキ1尾、スルメイカ1杯がどれだけ人を幸せにできるか、その「価値」を知っているのだと思います。

 

 

本誌でも料理や食を取り上げることが多々ありますが、専門誌であるからこそ、価格や一般評価に左右されない「食」の本質を紹介していけるよう心がけたいと思います。

 

 

さてさて。

 

 

魚を値踏みするなと言いつつ、先日、連載の取材で高橋ゴーがマフグらしきを釣ったものの、交雑が疑われたため逃がす際、

 

 

「トラフグほどじゃなけけど、そこそこ高いフグだよ」

 

 

と、口を衝いて出てしまった沖藤でした。

 

ひとのフリ見て我がフリ直せ。

 

それでは皆さん、よい週末を!