浅場でビギナーも楽しめる
腰越沖のコマセダイ盛況!

相模湾腰越港出船…腰越沖

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※料金等データは2019年7月のものです。

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周年楽しめる相模湾腰越沖のコマセダイはこれからの季節、中小型をメインに多彩なゲストが盛り上げてくれる。

 主な釣り場は港から航程10分、水深20〜30メートル台とコマセダイとしては浅く、潮の流れも穏やかなため、入門にもピッタリだ。

 マダイのサイズは0.5〜1キロ級、数はトップ3〜5枚ほどと目立って釣れるわけではないが、8月にはアジ、サバに加えてワカシ、ソウダガツオなどが交じる。万が一本命が釣れなくても夏の五目でクーラーはにぎやかになるはずだ。

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ビギナー連れもチャンス
腰越沖のコマセダイ堅調

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夏〜秋の相模湾でコマセ釣りと聞いて真っ先に思い浮かべるのはキハダ・カツオ船かもしれないが、マダイ一筋の船もある。夏〜秋の相模湾でコマセ釣りと聞いて真っ先に思い浮かべるのはキハダ・カツオ船かもしれないが、マダイ一筋の船もある。 それが腰越港の孝太郎丸だ。同港では唯一のコマセダイ船として周年看板を掲げており、とくに真夏の相模湾の穴場的なマダイ乗合としてファンに親しまれている。

 そして現在、腰越沖の水深25〜35メートル前後の浅場で順調に釣れているとの情報をキャッチ。昨秋、コマセダイに初挑戦し、いまだ釣果に恵まれていない私は、この機会にぜひマダイを釣るぞと意気込む。 7月半ばの3連休最終日となる15日、相模湾腰越港の孝太郎丸へ向かった。 当日は私のほかに2人のお客さんがいて、左舷トモに並んで入る。話を聞くと、2人ともにマダイ釣りは初めてとのことで、貸し道具でのチャレンジだ。

 

まさかの1投目!

 午前6時半に出船。雨が降る中、航程10分で腰越沖の水深25メートル前後に到着。「それでは始めてください。水深26メートルです。タナ取りは底からで、底上3〜4メートルあたりでコマセを1回振ってハリスの全長+1メートルに合わせてください」とのアナウンスでスタート。 孝太郎丸のマダイ仕掛けはハリス3号、全長6メートル。それを基準にすると、底上7メートルが指示ダナとなる。 コマセカゴに8分目ほどコマセ(アミコマセ)を詰め、カゴの調整は船長に教えてもらい上窓は全閉、下窓を1センチ開けた。 私も左舷胴の間から投入し、道糸のマーカーで底上7メートルに合わせて置き竿で待つ。

 すると3分後、竿先がたたかれるようなアタリがきて、キーパーから外して合わせるとヒット! グイングインと何度か突っ込みを見せながら上がってきたのは小型だが本命のマダイ。なんと1投目で300グラムをキャッチ。これまで苦労してきた魚がこうもあっさり釣れると、うれしさよりも驚きが勝ってしまう。 この釣り場は相性がいいのかもしれないと思い、エサを付け、コマセを詰めて再投入。しかしそうはうまくいかず、次のアタリはこない。 投入してから5分たったので一度仕掛けを回収し、付けエサをチェック。エサが取られていたので付け直し、コマセを詰めて再投入。

 5分のインターバルをしばらく繰り返すと再びチャンスが訪れた。竿先がグンと海面に突っ込んだので、合わせを入れるとマダイらしきがヒット。先ほどよりも引きが強いので慎重に巻く。 船長がタモを持って駆けつけてくれたが、焦ってしまった私は取り込みに手間取りその間にバラしてしまった。 同船者2人は全長6メートルのハリスをさばくのが難しいようで、全長2.5メートルのウイリー仕掛けを船長からすすめられて使っている。 手返しを何度も繰り返し、9時半にトモ2番の由利さんにヒット! グリグリとリールを巻き、船長がタモ取りしたのは800グラムの初マダイ。

「マダイって引きが強いですね。なにがなんだか分からず夢中でリールを巻きました。とにかく釣れてめちゃくちゃうれしいです」とニッコリ。う〜ん、短いウイリー仕掛けでも釣れるんだな……。 その後も船長が何度も潮回りをしてポイントを探ってくれたが、フグが交じるだけで13時半の沖揚がりを迎えた。

 

また1投目できた
 バラシが悔しくてこのままでは終われないと、再び同宿を訪れたのは2日後の17日。5名のお客さんが集まり、私は前回と同じく空いていた左舷胴の間に入る。6時に出船し、またも雨が降る中、腰越沖の水深26メートルに到着。 8時半、最初にアタリをとらえたのは右舷胴の間の方で、300グラムのマダイをキャッチ。 船長によると腰越沖の浅場は500グラム前後が主体ながら、時どき1キロ級も釣れるので侮れないとのこと。 しばらくして再び右舷胴の間の方にマダイらしきがヒット! しかし巻き上げの途中でバレてしまった。 その後パッタリとアタリが途絶えてしまったので、10時半ごろに、ここ数日模様が出ている深場へ向かうことに。 10分ほど移動すると、「水深65メートルです。どうぞ!」と合図が出されて再開。

 ここで私も竿を出してみる。「食いが渋いときはハリスを細くするといいですよ」と、前回の釣行時に船長が教えてくれたので、自作してきたハリス2.5号6メートルの仕掛けを投入する。 仕掛けが着底し糸フケを取ってから4メートル巻いて1度コマセを振り、さらに3メートル巻いてロッドキーパーにセット。ドラグを緩めてアタリを待つ。 4分後、竿先が海面に突き刺さる鋭いアタリ。竿を立てて合わせを入れるとグングンと魚の抵抗が伝わってくる。 引きが強いので、とにかく慎重に巻き上げる。途中で魚が突っ込むたびに「バレるな、バレないでくれ」と心の中で祈り続けた。

 やがて仕掛けが浮上、ハリスをたぐると赤い魚体が見えてきた。船長にタモ取りしてもらい1キロ級のマダイをキャッチ!  またしても1投目で釣り上げ、しかも人生初の1キロ級。 うれしさと怖さ!? が入り交じる感動の1枚だ。 その後、反応がなくなったので、再び水深25メートル前後のポイントへ戻ると、雨も上がり、まぶしい日差しが降り注いできた。 船長によると潮が動き始めたとのことで期待が高まる。 するとすぐに結果が出た。右舷ミヨシの方が500グラムのマダイを釣り上げたのだ。「誘いは入れずに置き竿のほうがいいみたい」と言い、これにならって全員が置き竿でアタリを待つ。

 すると今度は左舷ミヨシのマダイ初挑戦の方が同じサイズのマダイを釣り上げて破顔一笑。さらに右舷胴の間、左舷トモと続き、船中あちこちで500グラム前後のマダイが釣れ上がる。 その後もポツポツ釣れる中、13時半に沖揚がりを迎えた。当日は0.3〜1キロをトップ3枚の方が3名とまずまずの釣れっぷりとなった。

 2回にわたる釣行で、それぞれ初挑戦でマダイを釣り上げた方が一人いた。チャレンジするなら今がチャンス! また、8月になるとアジやサバに加えてワカシやソウダガツオなどの回遊魚も交じって楽しめるとのこと。クーラーが賑やかになること請け合いだ。


相模湾腰越港

太郎丸

☎0467・31・1344

▶料金=マダイ乗合一人1万円(エサ、コマセ、氷付き)
▶備考=6時出船。ほかカサゴへも

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