護岸際を果敢に攻める
マダコ&シロギスリレー

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猛暑が続く中、8月29日の早朝に東京湾奥南六郷まで車を走らせた。猛暑が続く中、8月29日の早朝に東京湾奥南六郷まで車を走らせた。 多摩川沿いには大正7年から工事が開始され昭和6年に完成した歴史的建物・六郷水門がある。赤レンガのレトロな水門だ。その水門内の小さな船溜まりに乗船場があるのが老舗のミナミ釣船。メチャクチャ風情がある。 当日は同宿のマダコ&シロギスリレー乗合に乗船した。そろそろ厳しい状況になりつつあるマダコもゲットしたいし、丸まると太った抱卵シロギスも魅力ってわけだ。 この日は親方の安達任伯船長はマダコ&シロギスのリレー船、息子の祥一船長はマダコ&タチウオのリレー船の担当で、両船とも大盛況だ。 当日の朝は水位の関係で船溜まりからハシケに乗り、多摩川の中央に係留した船にピストン輸送する形となった。 マダコ&シロギスの8号船にも次つぎと釣り人が乗り移った。23名を乗せた船は7時50分ごろに舫い綱をほどいて多摩川を下った。朝から無風でチリチリと太陽が肌を焼く陽気だが、走っていると気持ちいい。

本牧沖でマダコ開始
 多摩川河口を出て右に舵を切った船長は、川崎新堤付近でマダコ狙いをしている船を横に見て横浜方面へと走った。「数日前から近場の様子がよくないから、ちょっと遠くまで走ります」とのアナウンス。 出船から1時間ほど走った南本牧埋立地の護岸際でエンジンがスローダウン。ほかに船はいない。水深10〜15メートルの捨て石周りだ。 すぐに左ミヨシ2番の常連さんが小型ながら本命をゲット。タコ餌木の竿釣りだ。 その後が続かず、船長は本牧周辺の護岸をピンポイントで転々と攻めていく。

 9時過ぎに右胴の間の小学4年生の男の子がテンヤで小型を釣り上げた。マダコって、なぜか女性と子供に優しいんだよね。 その少し後には、右胴の間でまずまずのマダコが上がった。それにしても、無風で暑い! 埋立地の橋の下を狙ったときは日陰が天国のようだった。「よくないなあ。ちょっと走って根岸湾から富岡方面を探ります」と船長がアナウンスしたのは10時前。結果的に、それが正解だった。 10時15分ごろには、富岡パイプ堤際で僕の竿にモタッの感触があった。少しの間をおいて竿を立てるとズシッ! あー快感! たまらないよね、この感触。 仲乗りさんの差し出すタモに入ったのはまずまずの型のマダコ。貴重な1杯だ。 釣り人のSOSで仲乗りさんが右胴の間に急行! どうもマダコを抜き上げるときに船体に張り付かれてしまった様子。 こうなったら、タモでひっかいても、糸を引っ張ってもどうなるものではない。 船長の指示で糸を緩めた後、船の前進と後退を繰り返したところ、船からタコがはがれたので万々歳。

 以前、僕も船に張り付かれたことがあったが、そのときは糸を緩めて船底を散歩させていたらフワッと離れてくれた。いずれにしても、引っ張らずに緩めてやるのがコツだ。 続けて、なかなかのペースでマダコが取り込まれ始めた。 餌木の人も、テンヤの人もマダコをゲットしてゆく。型も500〜800グラムそこそこで悪くない。 まあ、こんな調子でマダコをゲットした人が半数以上になった11時半ごろに、船長はシロギス釣りへの転進をアナウンスした。ただし、「シロギス狙いの場所だけど、マダコもポツポツ出るからマダコ狙いを続けてもいいよ」という補足説明付きだ。

良型シロギス連発!
 いったいどこでシロギスを釣るのだろう? と思った。しばらく走った先は、扇島の護岸際だったから納得した。完全にマダコ釣りのポイントと重複している。 とそこで、間違いに気付いた。活性の高いシロギスをバリバリ釣るイメージで遊動テンビンの2本バリ仕掛けをセットしていたが、それは一般的なシロギス釣り場をイメージしてのこと。 根の中を探るシロギス釣りだから、キャストして海底をジワーッと引いて誘うわけにはいかない。 試してみたが1投で根掛かりした。そりゃ、そうだよね。

 すぐに胴つき仕掛けに替え、キャストしてからシャクリながら船下まで探る胴つきシャクリ釣りに切り替えた。 そうしたら、連続してキュキューン。それも20〜23センチの丸まるとした抱卵キスばかりだから釣り味は最高だ。 食いっ気がすごくて、シャクった後の落とし込み段階で飛びついてくるシロギスもいる。しかし護岸ギリギリにキャストすると、なぜかベラが多かった。 僕以外のほぼ全員がテンビン式の2本バリ仕掛けで釣っていたが、そうなると基本は船下狙いとなって積極的に攻める釣りは難しい。 それでも、一荷釣りを交えていい感じでシロギスが顔を見せていた。左胴の間の女性は24・5センチの大型を釣り上げた。このサイズになると、カマスと間違えるほどの存在感だ。 20尾のシロギスをキープした14時ごろにはシロギス竿をたたんで、個人的に再度マダコ狙いに切り替えた。 お隣の常連さんはずっとマダコ狙いを続けていて、しっかりと当日2杯目のマダコをゲットしたので、よっしゃ、僕も! という魂胆だった。

 その後、扇島周りを転々と探りながら多摩川河口方面へと移動したが、シロギスはポツポツ釣れるもののマダコは不発だった。「数日前から海がおかしくなっちゃったよ。海水温が高すぎるのかな」と船長は言っていた。水深5メートルそこそこの護岸際なんて灼熱の太陽の影響をモロに受けるかもね。 15時半ごろに納竿となったが、マダコにしてもシロギスにしても、護岸際のピンポイントフィッシングはメチャクチャおもしろかった。 ちなみに釣果はマダコが0〜2杯(船中13杯)、シロギスは2〜20尾。 帰りは本船もスムーズに水門をくぐることができた。 マダコとシロギスは、エビと野菜を足してアヒージョにしてみた。当たり前だが、絶品でしたよ。


東京湾奥南六郷 ミナミ釣船

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▼料金=マダコ&シロギスリレー 乗合一人1万円(エサ、氷付き)、 女性・中学生以下割引あり▼備考=予約乗合。出船時間は電話確認。ほかアジ、 マゴチ、タチウオ、夜カサゴなどへも出船

 

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