手軽に楽しめるから 沖釣り入門に最適 湾奥のライトアジ好模様

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だれでも手軽に楽しめる人気の釣り物といえば東京湾奥のライトアジ。 2月中旬、取材で訪れた東京湾奥金沢漁港の忠彦丸では八景沖の水深25メートル前後を狙い、20〜30センチ級のアジが半日船でトップ47尾、初めての方でも20尾と好調に釣れている。

 釣りに必要な物は船宿で借りられるので、道具がなくても大丈夫だし、釣り方など分からないことは船長が親切り方など分からないことは船長が親切に教えてくれるから沖釣り入門にピッタリだ。 船長によると3月も引き続き八景沖で良型交じりの数釣りが期待できるという。暖かくなるこれからは、ファミリーやビギナーを連れての釣行にもイチオシだ。

 

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※料金等データは2021年2月のものです。

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安定感ピカイチのライトアジ沖釣りデビュー戦で入れ食い

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2月中旬、取材で訪れた東京湾奥金沢漁港・忠彦丸のライトアジ船では、予約なしで乗船できる半日船と、半日では物足りない方のために13時まで楽しめるショート船の二つのプランがある。 当日、午前ライトアジ船へ向かうと、右舷にベテラン4人、左舷は貸し道具の3人の入門者3人が座っている。 話をうかがうと彼らは沖釣り未経験とのこと。同僚3人で釣りに行くことになり、釣り好きの先輩に相談したところ、ライトアジ船をすすめられたらしい。 準備が整ったところで7時半に出船。 強い西風の中、北へゆっくり走り15分ほどで八景沖の水深25メートル前後に到着。「水深26メートル、タナは底から2メートルです。魚礁周りを狙いますので根掛かりに気を付けてください」とのアナウンスで開始となる。

 船長に基本的な釣り方を教えてもらうと、「仕掛けが着底したら糸フケを取り、底から1メートル巻き上げてキュッとシャクってコマセを振り出します。さらにリールのハンドルを一回転させてもう一度コマセを振り、底上2メートルの指示ダナに合わせてください。 20〜30秒待ってアタらなければ仕掛けを再着底させて、タナ下1メートルからコマセを振り出しつつ指示ダナに合わせて待ちましょう。それでもアタらないときはいったん仕掛けを回収してエサを確認し、コマセを詰めてください」 入門者でも道糸のマーカーを見ながら行えばタナ取りは正確にできるだろう。それよりも今日は、強風の中で取り込むことのほうが難しそうだ。

いきなり入れ食い

 ベテランが慣れた手つきで1〜2センチにカットしたアオイソメをハリに刺し、コマセカゴにイワシミンチを7分目ほど詰めて投入する。 数回の手返しのあとコマセが効いてきてベテラン4人の竿先がたたかれ、20センチ級のアジが次つぎと取り込まれていく。「ちょっと小ぶりかなぁ。空揚げや南蛮漬けにはおあつらえ向きだね」と右トモの有竹さん。 開始から10分もたたないうちにアタリっぱなしの展開になると、右胴の間の山田さんはさばきやすい2本バリ仕掛けに交換。 追い食いを狙って20〜25センチ級のアジをほぼ毎回2点掛けで取り込み、数をのばしている。 左舷では入門者3人がエサ付け→投入→タナ取りの行程付け→投入→タナ取りの行程をクリアし、魚を掛けて巻き上げている最中。

 しかし取り込みになるとコマセカゴをつかめずもたついているうちに逃げられたり、テンビンとコマセカゴを握ったまま船内へ入れようとしてバラしてしまう。「取り込みはコマセカゴをコマセのオケに入れて、竿を置く。そしてハリスをたぐって船内に抜き上げましょう」と船長からアドバイス。 アタリは頻繁にあるので、回数を重ねるうちに取り込みに慣れてきてキャッチ率が上がってくる。「アジ釣りって最高におもしろいね」「こんなに釣れるなんて思っていなかった」「たくさん釣れると、今度は大きいアジが釣りたいな」と3人組がワイワイ楽しんでいる中、左トモの野村さんに派手なアタリ。慎重に巻き上げ、35センチ級のマサバを取り込んだ。「デカいしマジでうれしいかも」と野村さんはニッコリ。

中アジがラッシュ

 10時を過ぎ、右から左の舷へ向かって潮が流れるようになる。すると左舷で25センチ前後のアジが上がり始め、30センチ級も交じる。 体高があり、刺身でも焼いてもおいしそうな良型アジが釣れると入門者3人のテンションが急上昇。「魚礁周りで釣れるアジは型もいいし、脂が乗っていてとてもおいしいよ」と船長も太てもおいしいよ」と船長も太鼓判を押す。「刺身と塩焼きにして食べようぜ!」と言う彼らの脳裏には、きっと食卓に並ぶアジ料理が浮かんでいるに違いない。

 その後もアジの活性は高いままで、皆さんアタリはほぼ毎投入のようにあり、バケツにアジが溜まっていく。 右舷では相変わらず山田さんがダブルを連発している。その山田さんが、「この場所で先日マダイが上がったんですよ。ヒラメが釣れたときもあったかな」と興味深い話を始めたところで、右トモの有竹さんの竿先が絞り込まれた。 竿の引き込まれ方が先ほどまでとは明らかに違う。掛か▼アジの2点掛けを連発する山田さんった魚は底へ向かって突っ込んでいる。もしやマダイ? それともヒラメ!? と期待しながらカメラを構える。 ほかのお客さんも慎重にヤリトリをしている有竹さんを見守る中、40センチ級の立派なクロダイが山田さんが差し出すタモに収まった。「良型のアジを釣りたくて試しにタナを少し下げたらヒットしました。根周りを探っていたので根魚だと思っていたらクロダイでびっくり。ハリス2号だったので、無理せずドラグを緩めました。切られなくてよかったです」 ビッグなゲストに盛り上がったところで11時に沖揚がり。

 実釣約3時間、終始アジの活性が高く、移動せずに釣りを続けてを続けて20〜30センチのアジがトップ47尾。入門者3人も仲よく20尾ずつ釣り上げ、「また来たい」「今度はタチウオを釣ってみたい」「オレはマダイがいい」と、沖釣りにハマった様子。 ほぼ入れ食いだったライトアジ船。沖釣りデビュー戦の3人にとってまさに言うことなしの半日だったに違いない。


東京湾奥金沢漁港  忠彦丸

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1045・701・3086

▼料金=午前・午後ライトアジ 乗合一人6500 円(エサ、コマセ、 氷付き)、女性&子供(中学生まで)3250 円▼備考=午前7時半、午後12時半出船。ライトアジシ ョート便、タチウオ、ライトウイリー五目へも出船

 

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