今年のマルイカは当たり年!外房小湊沖に濃厚な群れ接岸

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今シーズンはマルイカの当たり年。早くもそんな声が聞こえる相模湾〜三浦半島西部エリアに続き、2月中旬から外房小湊でもマルイカ船がスタート。 釣り場は港から10分ほどの水深70〜100メートル前後で、胴長10〜20センチ前後の中小型主体にいい日はトップ60杯以上釣れている。

船長によれば、大きな反応の群れがいくつかあり、いい群れに当たると6〜7回投入できる流しもあるとのこと。日によっては水深100メートル以深の深場を狙う場合もあるので、慣れていない人は巻き上げ中にバラシが少ない直ブラ仕掛けがおすすめだ。

 

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※料金等データは2021年3月のものです。

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ラスト1時間の入れ乗り劇小湊沖のマルイカが熱い!

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今やカワハギと肩を並べるテクニカル系の人気釣り物がマルイカだ。 両ターゲットの共通点は、様ざまな誘いを駆使し、いかにしてアタリを出させて掛けるか、という攻めのスタイル。思わくどおりに掛けたときの「釣った感」が技巧派アングラーの心を魅了する。 そしてマルイカ釣りではスッテ選びも重要なファクター。とくに乗り渋ったときはスッテを見る傾向があるので、様ざまなスッテの中からどれをチョイスするか悩ましいところもこの釣りの楽しさとなっている。 そんなマルイカが、今シーズン好調な相模湾方面に続き、外房小湊でも例年どおり2月中旬ごろから釣れ始めたとの報を受け、居ても立ってもいられず、釣り仲間と小湊港の伊豆丸へ出かけた。

シケもなんのその

伊豆丸は仕立専門の船宿で、当日のメンバーは6名。5時半に船に乗り込み準備を済ませる。他船の釣果ではあるが、前日はトップで60杯以上釣れており、期待に胸を膨らませての出船となった。 10分ほど走ってポイントの小湊沖に到着。予報どおり南岸低気圧の通過にともなう北寄りの強風が吹いており波も高い。6時になり、「はい、やってください。水深は64メートルです」と船長の合図で一斉に仕掛けが投入された。 さっそく左ミヨシの野口さんが胴長20センチのマルイカを釣り上げたかと思ったら、左トモの岩室さんは胴長5センチのミニサイズを釣り上げて苦笑い。 まだ暗かったことから写真撮影はお休みして、私もひと流しだけ釣りに参加。 着底後、タタキを入れてゼロテンションで様子をうかがう。すると、クッと竿先がおじぎしたので間髪入れずに合じぎしたので間髪入れずに合わせると、グッと重量感が伝わってきた。

 しめしめと巻き上げ、いざ取り込もうとしたのだが、久しぶりのマルイカ釣りで一瞬戸惑ったところに高波がきて目前でバラシ。墨を吐いて海に戻っていくマルイカを見送るのは実に切ないものだ。このとき直結仕掛けを使っていたのも、バラシの原因の一つとなってしまったのだろう。 日も差し始めたので次の流しからカメラを持って撮影に専念。しかし、取り込みシーンを撮ろうとスタンバイしているのに、なかなか乗りが訪れない。 船長も他船と無線で連絡を取り合いながら、前日まで乗りがよかったという水深60〜80メートル付近を探索したが一向にマルイカの反応をとらえることができない。 時折ヒットしてくるのはサバやキントキなどの魚たち。肝心のマルイカの群れはいったいどこへ行ってしまったのだろうか? 船長は85メートル、90メートル、100メートルとリサーチしてくれたが好転せず。時間だけが過ぎていく。

深場にいたぞ!

しかし、私が再取材を覚悟 しかし、私が再取材を覚悟し始めた10時過ぎに状況が一変。水深105メートル付近での流しで、野口さんが久しぶりにマルイカを釣ると、すぐに右胴の間の塙さんも後に続いたのだ。 潮回りをして再投入すると、なんと今度は全員乗せて巻き上げ開始。もしかすると、マルイカは低気圧による気圧の変化やウネリを嫌って深場に避難していたのかもしれない。 それからはまるで、今までの不調がウソのように次つぎとマルイカが取り込まれ船内に活気が戻る。 女性アングラーの野木麻衣子さんが、「これは大きいわよ」と釣り上げたイカを差し出したのだが、よくよく見ると胴長30センチ級のヤリイカであった。 その後もイカの活性は高く着乗りが連発したが、強風とウネリに加え水深が深いため、巻き上げ時のバラシも頻発。「あー、触腕だけだ……」「スッテに墨が付いてるよ」と悔しがる声が後を絶たない。

 しかし、そんなシケの中でも慣れたメンバーは順調にマルイカを取り込み、私は撮影に飛び回る。 時計を見ると沖揚がりまで残り30分。私も再び竿を出すことにし、バラシ軽減のために直ブラ仕掛けに交換。 着底後、最初のひとシャクリでグンときた。竿先を見るとクイ、クイと生命反応があり巻き上げ開始、無事マルイカを取り込む。 次投は着底後にタタキを入れた後、ゼロテンションで仕掛けを止めるとグイッときた。 その次も同じパターンで着乗りし、追い乗りを狙ってゆっくり巻き上げるとググッとっくり巻き上げるとググッと重くなりダブルで取り込む。 その後も乗り乗りで、サイズはどれも胴長18センチほど。仕掛けの上から下までどのスッテにもまんべんなく乗ったので、これもイカの活性が高い証だろう。 まだまだ乗りそうな勢いだったが、残念ながら沖揚がりの時間となる。「もう1時間早く釣れ始めてくれればなぁー」 メンバー全員後ろ髪を引かれる思いで帰港となった。 この日のトップは13杯を釣った野口さんで、私は30分弱で7杯。 翌日は海も落ち着き釣果も復調。今シーズンの小湊沖のマルイカは激熱だ!


外房小湊港 伊豆丸

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104・7095・2488

▼料金=仕立専門。午前船は6名(土曜日は5名)より、午後船は 3 名より受付。午前船は一人 1 万1000 円(氷付き)、 午後船は一人1万円 ▼備考=出船時間は電話確認。ほかヒラメなどへも

 

 

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