◉沖藤武彦

 

 

ども。自粛の呼びかけに多くの人が応じないのはオリンピックの影響もあるのでは? との問いに「オリンピックのおかげでステイホーム率が上がった」と返した小池都知事の据わった目つきに、テレビの前でヘビに睨まれたカエル状態になってしまった千葉県民・沖藤です。たいしたもんだ。

 

 

もちろんアスリートたちの活躍や様ざまなスポーツの場面は、昨年来いいニュースが極端に少なかった日本にヨロコビや共感、つまり感動をもたらしてくれています。

 

スポーツ観戦好きのワタクシとしても、久しぶりの明るい話題はうれしいもの。

 

 

でも、その一方で東京都を中心に感染が急速に再拡大、ついには千葉、神奈川、埼玉、大阪にも緊急事態宣言発令、しかも多くの自治体でワクチン不足により券はきても実労年齢層のほとんどが予約すら取れず、の現実。

 

 

テレビも、新聞も、ネットメディアも、バンザイとアブナイが入り乱れ、以前、日誌で書いた「ビミョー」を通り越して分裂的、なんともシュールな展開になってきました。

 

そんな中、8月1日から相模湾でキハダ・カツオのコマセ釣りが解禁します。ええ、ワタクシも行きます。

 

 

仕立船ということで、ルアー、コマセ、エビング、全部可能。ワタクシは撮影係なのでカメラ一式だけでいいのですが、

 

もしナブラが船の後方で出たときに投げられるようにと

 

 

 

キハダ、カツオに対応したミノーをあれこれボックスに入れ 

 

 

後半、コマセ釣りでカツオが食っているときにハリスが足りなくなると困るよな、それにキハダの可能性もゼロじゃないし。ということで仕掛けを量産……

 

 

 

そんなこんなで気がつけば、撮影用、ルアー用、コマセ釣り&エビングで、バッグが3つになっちゃいました。

 

 

うーむ。撮影機材を減らすべきか……。

 

冗談はさておき、駿河湾に続き相模湾でもドカンと釣れてほしいですね。カツオくん!

 

 

もちろん、大人数での車の乗合、会食を避け、最大限の注意をはらいつつ釣行します。

 

これはワクチンを接種しても同じ。うつす可能性がある以上は、慎重に行動しましょう。

 

 

魚釣りはオリンピック種目にならない?

 

さて、オリンピックに話を戻すと、毎回、必ず出てくるのが、釣りをオリンピック競技に、という話題。実際、トローリングを競技に推す動きはあったそうですが、実現はしていません。

 

で、これとセットになって出てくるのが、過去に一度、1900年のパリオリンピックで魚釣りが競技として行われたことがある、というハナシ。

 

パリオリンピックなんて聞くと、さも華やかに最近行われたと思っちゃいますが、1900年といえば明治33年。しかも、アテネに続く2回目で、近代オリンピックの黎明期。

 

しかもパリ万博とセットで長期間開催され、メダルが授与されたのは陸上競技だけというグダグダぶり。要するにお祭りの一環で、色んな競技を手広く開催した中のひとつが釣りだった、といったところでしょうか。

 

ちなみに、オリンピック競技として認定されるのは、男子の場合4大陸75カ国以上で広く行われている競技のみだとか(女子は3大陸40カ国以上)。

 

 

フライフィッシング、トローリング、バスフィッシングなど、ジャンルを限定すると微妙かもしれませんが「魚釣り」というカテゴリーであれば、条件を満たしているように思います。

 

そもそも、それほど多くの国でやってなさそうなスポーツだって開催されてますしね。

 

でも、魚釣りは競技にはならない。

 

その大きな理由が、生き物を使うからだそうです。程度の差こそあれ、生き物を傷つけるスポーツは、オリンピックでは認められないとか。

 

まあ、自然との共生と環境保全を前面にアピールする近代オリンピックとしては、当たり前のことなんでしょうね。はい、納得です。

 

といいつつ、欧米のお偉いさんはトローリング好きそうだから、なんだかんだと競技にしちゃいそうな気がするんだけどなぁ、IOCだけに。

 

ただ、ここでまたマジメに考えると、トローリングに関しては、「本質的に動作が機械的な推進力に依存する競技は認められない」という点でも実現は難しいのかもしれません。

 

この理由で、ワタクシの大好きなモータースポーツも、オリンピック競技の対象にはなり得ないようです。

 

 

フェリペ・マッサの野望

 

なんて思ってたら、元F1ドライバーのフェリペ・マッサが、カートレースをオリンピック競技にすべく活動しているとの記事をmotorsports.comにて発見。

 

なんでも2024年のパリオリンピックで電動カートを競技にするのだとか。この記事でも1900年のパリオリンピックが引き合いに出されて、自動車レースが行われたと紹介しています。

 

……ったく、1900年のパリオリンピックは、なんでもありだったんだな。

 

それはさておき、マッサ理論でいけば、トローリングもソーラー発電ならいいんじゃないか? バスフィッシングなんかそもそもボートは移動だけだからいいじゃん、などと思うけど、あ、生き物モンダイに突き当たるのか。

 

ちなみに、唯一、動物が登場するオリンピック競技が馬術ですが、あれは馬と騎手、あるいは選手と呼ばずに、1組で「参加人馬」って呼ぶんだって。へー。

 

飛躍しちゃうけど、世界各地で行われている鷹狩りも、ダミーのウサギロボット(テレビで見たけど、ラジコンバイクを使って、山をすごいスピードで駆け降りてました)とか使ってオリンピックで競ったら面白いのにね。

 

その観点でいえば、魚ロボットで釣り競技をするというのも……

 

ありえませんかね。

 

そう思うと、やはり釣りは、生き物である魚あってのもの。

 

魚を傷つけるのはもちろん、食べることの多い我われは、今以上に魚と環境に敬意を持って接するべきなのでしょう。

 

と、まとめたところで

 

 

 

最新刊『隔週刊つり情報』8月15日号は本日発売!

 

 

 

今回の特集は

 

タチウオ(テンヤ&テンビン)

 

キハダ・カツオ(コマセ&イワシ)

 

ライトアジ(夏休み企画)

 

などなど。最新の釣り方、お得な遊び方などタップリと紹介しております。

 

前記したコマセ釣り用のキハダ&カツオ仕掛けの仕様や作り方も掲載されていますから、ぜひ、ご覧になってくださいまし。

 

それでは皆さん、感染予防には十分に注意して、無理せず、楽しい週末をお過ごしください。

 

では、また来週!