◎尾川 泰将

 Wednesday尾川です。まずはお知らせから。
 熱血指導のご主人が名物だった、真鶴半島福浦・尻掛浜のボートおがたさんより「今夏で閉店しました」とのお手紙が届きました。以前から「間もなくやめる」とおっしゃってましたが、年齢や体調などの関係もあり、閉店を決断されたようです。
 同地にあるほか2軒のボート店も、すでにほぼ閉店状態ですから、なんとも寂しいかぎり。手こぎや2馬力ボートでアマダイなどが狙える貴重な釣り場だっただけに、今後どうなっていくのかしばらく見守りたいと思います。

 話は変わって、秋のボート釣りシーズンを迎えて各地の釣況は盛況。アジ、青物、根魚まで多種多様な魚が釣れています。今回はその中から、ちょっと気になる「大群情報」をピックアップしてみましょう。

 まずは三浦半島京急大津、まるまつ丸のホームページの釣果画像。

 

 これ、手こぎボートの釣果なんですよ。岸近くまでタチウオの大群が押し寄せる日があって、主にジギングで釣れています。ボート釣り場は数あるものの、手こぎボートの釣りエリアでコンスタントにタチウオが狙える釣り場は京急大津だけといっても過言じゃありません。
 好ポイントは港を出て左沖に進んだ丸根西側の落ち込み。ただしボートを流しながら釣ることになるので体力が必要です。

 続いて葉山・森戸海岸の葉山釣具センターのホームページで見つけたのがこれ。

 

 当地にしては珍しく、立派なコノシロがバリバリ釣れています。関東ではシンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと名を変える出世魚として知られ、夏のシンコとコハダは寿司種として欠かせない魚。写真のサイズはナカズミ〜コノシロくらいの大きさで、ちょっと小骨が多いけれども酢締めや煮付け、揚げ物などでおいしい魚です。

 最後は、浅場に群れる魚を撮影した画像。三浦半島長者ヶ崎のオオモリボートのホームページより転載しました。

 

 これ、アカカマスの大群なんですよ。相模湾の沖釣りでは「冬の深場ターゲット」として有名ですけど、実は産卵期の梅雨時と越冬前の秋、沿岸のごく浅場に押し寄せる習性があります。
 その水深はなんと5〜10メートル。ただしサビキではほとんど釣れず、ルアーで粘り強く誘って食わせなければなりません。けっこうテクニカルなのでその系統の釣りがお好きな方におすすめします。

 これらの大群が秋のボート釣り場に回ってくることは意外と知られておらず、釣り方を知らないと見逃してしまいがち。釣期も短いので、狙うなら今がチャンスです!