◎沖藤武彦

 

 

突然ですが皆さん、10月1日は何の日か、ご存じですか?

 

 

10月1日の記念日でちょいと調べてみると……

 

 

「法の日」「印章の日」「土地の日」「コーヒーの日」「日本茶の日」「日本酒の日」「醤油の日」「ネクタイの日」「メガネの日」「デザインの日「展望の日」「国際音楽の日」「国際高齢者の日」「福祉用具の日」「補助犬の日」「浄化槽の日」「香水の日」「食物繊維の日」「乳がん検診の日」「食文化の日」「磁石の日」「確定拠出年金の日,リタイアメントを考える日」「荒川線の日」などなど。

 

 

あるわあるわ。

 

 

日本記念日協会によると、同協会が認定している記念日が最も多い日は10月10日の55件で、2番目が11月11日と8月8日の49件なんですって。へー。

 

 

10月1日に話を戻すと、10月1日で(たぶん)最も知られているのが、

 

 

「都民の日」。

 

 

東京都の学校が休みになったり博物館や美術館が入場無料になったり色んな行事が行われたりします。

 

 

今は千葉県民のワタクシも、小、中、高校は東京都民でしたから、毎年10月1日は遠出して、よく職質されたもんですわ。

 

 

で、この10月1日は都民の日であると同時に、実は、

 

 

「東京湾の日」

 

 

なんです。

 

 

10月1日を「東京湾の日」として定め、東京湾を貴重な自然資源として東京湾周辺、流域住民の意識の中ではぐくむことができれば、という願いのもと、環境イベントなどが行われます。

 

 

「なんかよく分からん」という方は、ぜひ、こちらのアニメーションを観てみてください。

 

 

 

▲動画はこちらからジャンプできます→

https://youtube.com/watch?v=HBeh9MjCEQk&feature=share

 

 

ね、分かったでしょ?

 

 

10月1日の「東京湾の日」に行われる環境やマリンレジャーイベントで一番大きいものが、釣り人の皆さんもご存じの

 

 

「東京湾大感謝祭」。

 

 

本日10月1日から2021年版のウエブサイトがオープンします。

 

 

 

▲オンライン東京湾大感謝祭2021へはこちらから→https://tokyobayfes.jp/

 

 

はい。ここでちょっと説明。

 

 

東京湾大感謝祭とは?

 

 

周辺住民3000万人との世界共通の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け 「海にいいこと、やさしいこと、はじめよう!」をテーマに、みなさまのSDGs活動や環境に配慮した製品・サービス、 市民や学校活動などの紹介・体験の場として開催するイベント。

 

 

昨年に続き今年もオンラン開催ですが、一昨年までは横浜・赤レンガ倉庫にて開催され、環境・開発・釣具・食品・船舶・省庁、それこそ官民ごっちゃになって規模をどんどん拡大、大さん橋との2会場で10万人以上が来場。いや、ホントにすごかったんです。

 

 

釣具メーカーの出展も拡大、有名人との船釣りイベントなども開催され、一時はフィッシングショー並み、一般に広くという点ではそれ以上の注目を集めることもありました。

 

 

大感謝祭は体験型の展示・イベントが人気だっただけにオンラインとなると雰囲気がかなり異なりますが、東京湾はもちろん、身近な環境を考え、行動するきっかけとして、ぜひ、WEBサイトをのぞいてみてください。

 

 

ちなみに、東京湾大感謝祭が始まったきっかけは、2012年の第13回東京湾シンポジウムで、木村尚さん(環境研究家・NPO法人「海辺つくり研究会」理事)が、

 

 

バラバラに開催されているシンポジウムや環境イベントを、民間も役所も一緒にして、まとめて楽しい祭りにしませんか? でなきゃ、市民に伝わりませんよ。

 

 

と提案したのが始まり。

 

 

これが、そのときの記録です。

 

 

 

 

▲出典:2012年の東京湾シンポジウム報告書 https://www.ysk.nilim.go.jp/kakubu/engan/kaiyou/kenkyu/tkbs-reports.html

 

 

当時はSDGsが国連で掲げられる前。このシンポジウムでは、K家氏(違ってたらごめんなさい)が「東京湾を世界遺産に!」と真顔で言っていて、祭に世界遺産に、いったい今回のシンポジウムはどうなってんだ? とキョトンとする研究者やお役人が多かったのを覚えています。

 

 

その話はシンポジウム後の懇親会でも俎上にのぼり

 

 

ならば「東京湾の日を制定したらどう?」となって

 

 

「都民の日で休日になる人は多いし、とう(十)きょうワン(one=1)で、語呂も季節もいいから10月1日にしたら?」

 

 

と話が転がりました。で、その案が数年をへて実現して

  

 

10月1日は東京湾の日

 

 

になったわけです。

 

 

ちなみに、とう(十)きょうワン(one=1)と、ダジャレとも本気とも取れない案を出したのが、ワタクシ。

 

 

今では前出の木村尚先生から

 

 

「(東京湾の日の)推奨者として自覚を持って(誌面で特集するとか積極的に取り上げるとか盛り上げるとかして)ください」

 

  

とクギを刺されてしまうほどグダグダですが、思い起こせば2012年の東京湾シンポジウムではワタクシも遊漁を通して見る東京湾の環境の変化を本誌の写真や図版などの資料を通して、真面目に講演してたんです。 

 

 

▲出典:2012年の東京湾シンポジウム報告書。全文(記録・写真や図録もご覧になれます) https://www.ysk.nilim.go.jp/kakubu/engan/kaiyou/kenkyu/tkbs-reports.html

 

 

思えば人生で一番パワポを使った時期だったなあ(遠い目) 。

 

 

と、いったところで、10月1日といえば

 

 

『隔週刊つり情報』発売日。

 

 

緊急事態宣言明けの表紙は、秋らしくマダイと水と青空です。

 

 

 

▲紙版、電子版、Dマガジンなどの読み放題サイトなどでご購読いただけます

 

 

オンライン東京湾大感謝祭2021をご覧になってから読むと、なお、味わい深いこと請け合いです。

 

 

さてさて。

 

 

久し振りに緊急事態宣言が解除されて迎えた10月、まずは伊豆諸島をはじめ各地に台風被害が出ないことを祈りつつ、週末には海が穏やかになり、出船できることを願っております。

 

 

引き続き、手洗い、うがい、マスクを忘れずに、無理をせず楽しんでください。

 

 

そして10月1日を機に、東京湾だけでなく、自分の足元の海で、ゴミを減らすよう考えてみて、ゴミが落ちていたら拾ってみてはどうでしょう。

 

 

船釣りの場合、どこからかビニールやパッケージが飛んで来たり、船床に流れてきますよね? それを放置せず、拾うだけでも……

 

 

それがあなたの大感謝祭、です。