◉沖藤武彦

 

 

いやあ~昨日は東京湾のタイラバ乗合で撮影だったんですけどね、朝のベタナギから一転、昼前から南寄りの風がビュービュー吹いてきちゃって、ミヨシでドッタンバッタンしておりました。

 

 

「潮があるうちはやる」のが流儀の野毛屋のYG船長ですからね。ええ、午後4時までやり通しましたよ。

 

 

ヨッシーと20人近くのお客さんとともに、安全第一で巻き切ったタイラバ乗合の模様は、年内にYouTubeつり情報チャンネルに動画アップロード&年末の誌面掲載の予定です。

 

 

にしても。吹いたなあー。後半は虹でまくりでしたよ。

 

 

 

 

移動中はもちろん釣っている間もレインボー。

 

 

と、いうわけで、今回の日誌も金曜ではなく土曜版の沖藤です。やれやれ。

 

 

風といえば、12月1日前後のシケは猛烈でした。で、来週も週の半ばにかけてシケ予報。

 

 

なんて心配していたら、今日、土曜日もすでに9時の時点で西風が強まってきて早揚がりする船もチラホラ。

 

 

明日の日曜日も北東風が強い予報と、シケが続きます。

 

 

関東の12月ってこんなにシケたっけ?と思いますが、天候だけは仕方ありませんから、資源保護と思ってガマンして、ナギの日を待ってたっぷり遊びましょう。

 

 

さて。ここのところの関東沖釣り模様をざっと見回して、目に止まるのは……

 

 

カワハギの好調っぷり。

 

 

8月20日の編集日誌で工藤孝浩先生がおっしゃっていたとおり11月ごろから各地でカワハギが好調となり、どこに行っても、初心者でも十分に楽しめます。

 

 

ここまで、流れ藻による稚魚の来遊が多い年は好調=工藤説=が当たっていることから、年末年始はさらに模様がよくなるのでは? と思います。

 

 

次いで個人的に気になるマルイカ

 

 

12月から三浦半島西部や小田原で釣れています。とはいえ、内容としては昨年とほぼ同じ状況で、トップ釣果が時折伸びる、という感じ。

 

 

カワハギとは異なり、やや先行き不透明感があります。釣果を見て船と人が増えたときの展開を予測すると……

 

 

①釣果格差が広がり次第に全体が落ち込む

 

②今冬は落ち込まずこのまま続く

 

③海水温の上昇に後押しされ異例の好調に

 

 

の3パターンが想定されますが、過去、①が続いてきた冬のマルイカ、個人的には②または③を期待したいところですが、イカがでしょう。

 

 

一方、魚影がほぼ確実といえるのは茨城から外房まで解禁となった

 

 

ヒラメ。

 

 

ヒラメについては、模様を左右するのは魚影ではなく、シケによる底荒れ、ウネリや、エリアによってはエサの供給となりそう。

 

 

卓越年級群が確認されているワケでもないのに、毎年遊漁で安定して釣れるのは、種苗放流など資源管理の成果ではないか、思いたいところです。

 

 

資源管理という意味では、大規模な種苗放流をしていないのに全国的に見ても最も釣れているのが、

 

 

アマダイさま。

 

 

以前、アマダイ料理と水産の本場、若狭の研究者に前出の工藤孝浩先生が『つり情報』と釣果の話をしたところ、相模湾の生息密度と再生産力に心底驚かれていたそうです。

 

 

釣り船が少ない地域でたくさん釣れるのではなく、釣り船が多くて、お客さんも多いのに、10年以上高水準を保っているのは全国的にみても稀有といか、相模湾だけだそうです。

 

 

いやあ、当たり前のように釣っていますけど

 

 

相模湾のアマダイ、すごいんですよ。

 

 

といったところで、今、観音崎沖や久里浜から南を見ると、大きな船団ができています。これが……

 

 

ワラサ船団。

 

 

剣崎はじめ三浦半島、内房各地から船が集まっています。12月にワラサ船団ってあまり記憶にありませんが、ここ10年来、全国的にブリ資源が好調ですから、コマセをまいていればずっと続くんじゃないか、とさえ思えてきます。

 

 

代わりに、船団が姿を消したのが

 

 

東京湾のタチウオ

 

 

目下は木更津方面の浅場か、湾口方面か、散っている感じ。タチウオはこのまま下火になっちゃうの? と心配するかもしれませんが、11月下旬~12月上旬に姿を消すのは昨年とほぼ同じパターン。

 

 

で、昨年は12月下旬から復調、年明けはドラゴンで盛り上がりましたから、走水~観音崎沖に

 

 

船団が復活する可能性は高いと見ます

 

 

そのときワラサ船団は解散しているか、続いているか……。もしかしてブリ船団になってたりして。

 

 

とまあタチウオについては個人的に楽観視しているのですが、

 

 

気がかりなのがヤリイカ

 

 

ぼちぼち相模湾、三浦半島、南房で持ち上がってきてほしいところですが、まだまだです。

 

 

このままじゃ、ヤリイカ泳がせでワラサが食いついたとしても、

 

 

ワラサ<ヤリイカで、逆わらしべ長者になっちゃいそうですよ。

 

 

とまあ、駆け足で12月の気になる釣り物をざっとあげてみましたけど、個人的には昨日取材した

 

 

東京湾のタイラバも、

 

 

今回の大潮からいよいよ落ちダイ狙いで、大型が顔を出し始めていますし、

 

 

茨城のマダコも、

 

 

渡りの大ダコ交じりで大盛況。タコが大きくて石を抱いてくるうえ潮と風で船が引っ張られますから、イカ釣りの道具でいいぐらいです。

 

 

茨城はなにげにマダイも釣れているし、ぼちぼちタチウオも気になるころですから、ヒラメと合わせてゴツい年末になりそうです。

 

 

あとは、ナギですよねぇ。

 

 

というわけで、明日、日曜日に予定していた遊びの釣りが中止になり、たまっている仕事を進めようか、遺跡史跡見学(地味に趣味なんです)でも行こうか迷っている沖藤でした。

 

 

それではみなさん、よい週末を!