◎尾川 泰将

 

 Wednesday尾川です。

 乗っ込みマダイが気になる季節になってきました。

 実際、乗合船では東京湾口部で、早くも腹パンのマダイが上がっています。
 
 転じて注目したいのは、レンタルボート釣り場のマダイ。

 なにやら怪しい雰囲気になっております。

 例年なら春分の日を過ぎたあたりからポツポツと釣れ始めるのですが、今年は3月初頭から2キロオーバーが浮上し始めたのです。

 

●三浦半島伊勢町

 

↑海勇丸のHPより

 3月初旬にタイラバで上がった2枚。大きいほうは63センチ。
 お腹の周りがすさまじく膨らんでいるので、すでに産卵活動に入っている……と推察されます。
 これから初夏にかけてはハシカ根や横根の水深15〜25メートル付近まで突っ込んでくるので「東京湾はまだまだ水温が低いから、深場攻めで」と単純に考えないこと。

 そもそも当地に回っているマダイは低水温に慣れている個体ですから、深場から浅場まで広範囲を探ってみましょう。

 

●葉山 森戸海岸

 

↑葉山釣具センターのHPより

 
 こちらは手こぎボートのコマセ釣り。名島群礁の先端、テゴ島周りの水深25〜28メートル付近で2キロオーバーが上がり始めました。

 プレッシャーが高い人気釣り場ですが、じっくり腰を据えて時合を待てば立派なマダイにめぐりあえます。

 ビシ釣り、NS釣法、竿マキコボシなど色んな釣り方でトライしてみてください。

 クロダイ、メジナも回っているので、なにかしらお土産は釣れると思います。

●沼津内浦湾・木負

 

↑岩崎釣具店のHPより

 木負の係留専用ロープで、55センチを頭にこんなに釣れ始めた様子。ハナダイも交じっていますね。
 
 沼津内浦湾は手こぎボートで「7〜10キロクラスのマダイ」が年に数枚上がる聖地的釣り場。
 当地の乗っ込み好機は「ソメイヨシノが咲くころ」からなのですが、この釣れ具合を見るかぎり、もはや過去のデータはあてになりません。

 温暖化が進む昨今、これからは「カワヅザクラが咲くころから」に変えたほうがいいかも?

 

 以上、乗っ込みマダイが気になるボート釣り場を並べてみました。

 

 写真を見ると、どの個体もお腹が大きく膨らんでいます。

 ひょっとすると今週末あたりから、大ダイラッシュが始まる……かもしれませんぞ。

 さて私事ながら、今回をもって当編集ブログからWednesday尾川は降板となります。またどこかでお会いしましょう!