◎ども。例年より1カ月も早く梅雨が明けたかと思えばいきなり災害級の暑さ。
これを予見したわけではないのですが、先週、ワタクシのフェイスブックにて編集日誌のお知らせとともに
「おすすめの空調ウエアがあったら教えてください」
と呼びかけたところ、なんとメッセージをくれたほぼ全員が
バートル
をすすめてくれました。
というわけで、買いました。
バートルの空調ウエア。
船の上での使用感など詳細については追って紹介しようと思いますが、とりあえず
今まで試着させてもらったどの空調ウエアよりも
静かです。
よっしゃ! これで猛暑も楽勝!
なんて思ってたワケですが、フト
帽子をかぶらなくちゃ意味ないよね。
ってことを思い出しました。
なんて言ってるワタクシ自身、実は
帽子が苦手なんです。
ホラ、頭の周りがかゆくなったり、汗で蒸れたりするでしょ?
そもそも、帽子をかぶって蒸れると、ハゲちゃうんじゃないかって思っていたんです(年相応に髪の毛は薄くなってきましたけどね)。
でも、ですよ。実は
帽子をかぶらないほうが、
ハゲる。
らしいんです。当たり前だろって怒られるかもしれませんが、ワタクシ、つい最近、50歳を過ぎてなお、帽子をかぶって蒸れるほうがハゲると思い込んでいたんです。
で、そんなある日、かかりつけ医でもある釣友H先生にバッッッサリ言われたのが、屋外では
帽子をかぶらないほうが、
ハゲる。
蒸れよりも、紫外線が頭皮に直撃するほうが、あらゆる意味でダメージが大きいそうです。
たしかに、紫外線をガンガン浴びていれば色んなものが劣化しますもんね。
でも、蒸れも、それなりにマズいんじゃないの? と思いきや
洗えばいいでしょ!(バッサリ)
……そうなんです。蒸れたからっていきなり夕方にハゲたりしません。ちゃんとシャンプーすればいいんですって。
それに、ですよ。
直射日光を受けて頭髪、頭皮の温度が上がるということは頭部、そして脳の温度も上がるはず。
なんでも脳に流れ込んでいる血液量は心拍出量の5分の1〜6分の1になるとか。つまり、大量の血液が暖まってしまうわけなんですね。
そりゃ熱中症のリスクが高まるってもんです。
しかも、ですよ。
高温下(30度前後)の野外を15分間歩くと、その直後の学習能力が低下したとする研究成果が筑波大より発表された(5月27日読売新聞)ことからも、熱い日は、知らぬ間に判断力や思考力が低下することもあるワケです。
ですから、ちょっと飛躍しますが、船の上で頭に直接、日光を浴び続けると
釣果が落ちる。
毛髪も落ちる。
で、無理すると
命を落としかねない。
というわけです。
蒸れてハゲたらやだな、なんて思っていた自分の、なんと浅はかなことか……。
ちなみに、ウエザーニュースによると、外気温30度に5分間いた時の頭の温度を測ったところ、
帽子なし=41.4度
帽子あり=32.4度
5分間で10度近い違いがあったそうです。
そこで、ですよ。
ワタクシも昨年あたりから帽子をかぶるように気を付けているワケですが、どんな帽子がよいのか、迷いません?
よく言われるのが、通気性がよく、グルリと日陰をつくる麦わら帽子が一番、という話。
船の上だと飛んで行ってしまうので、ワタクシが使っているのはこのタイプ。
正確には麦わらではなくペーパー素材らしいのですが、たしかに快適です。
素材による頭部温度の下がり具合と蒸れ、つまり通気性の違いが気になったので調べてみると、温度を低く保ち、かつ、蒸れない素材は、こんな順番のようです。
①麦わら ②ナイロン ③綿
圧倒的に麦わらなのかと思いきや、素材による差はそこまで大きくないようです。ツバの作り出す日陰の大きさも合わせると、麦わら帽子が抜き出るのかもしれませんね。
ところで、同じナイロンでもゴアテックスはどうなのか。
他の素材の帽子と比較したデータは見当たらなかったのですが、ワタクシが最近、山歩きで使っているゴアテックスのキャップは蒸れがほとんど気になりません。
スズメバチに狙われやすい黒っていうのがなんですけど、晴れた日でも快適ですヨ。
とまあ、熱中症対策は炎天下にインプレッションとかやると危険ですから、やはり机上で調べることが増えるわけです。
で、熱中症対策で帽子について調べていると、なんだかスゴい帽子を発見。その名は
涼かちゃん
「すずかちゃん」と読みます。
丸福繊維 https://www.marufuku.ne.jp/c_heatcut/2018-7-12
「放射熱(直射日光)を防ぐ」
「湿度がこもらず逃がすことができる」
この機能を備えつつ、360度、大型のツバを持ち
日光を吸収せず反射し、軽い。それが……
涼かちゃん!です。
丸福繊維 https://www.marufuku.ne.jp/c_heatcut/2018-7-12
この帽子は農作業現場の声に応え、鳥取農業改良普及センターと農家の人々の協力の下で開発され、今日まで研究・開発・改良を重ね様ざまな種類が誕生している、つまり、
たいへんマジメな、
実力のある帽子です。
Amazonでも扱っていて、男性用もあります。
うーむ。理にかなっているのは分かる。
でも、これをオレがかぶって取材してたら、
みんな、まぶしくないか?
いや、レフ板の役割を果たして写真がシャープになるかもしれん。
いやいや、「空調ウエア」と「涼かちゃん」の組み合わせって、
もはや釣りウエアの
域を出てないか?
でも気になる。うーむ。
買うべきか、思いとどまるべきか……。