◉沖藤武彦
9月に開幕するコマセキハダシーズンに向けてアリゲーターロッドを店頭にてオーダーメイド、その完成品でオダモンに挑み、使用後は読者プレゼントしましょう! というのが当企画。
※『隔週刊つり情報』では6月1日、7月1日、8月1日、9月1日発売号で掲載。Webでは不定期更新となります。
第一回は「どんな竿を注文したいのか? モデル決定編」。
キハダ&泳がせ用
グラスワンピースを
探しに行ってみたら……の巻
「沖藤さんって、ロッドを注文したことないんですか?」
サクラ散る4月上旬、昼下がりの神田岩本町・つり情報編集部。いきなり聞かれて、確かに自分で竿を注文したことはないと再認識する。
「ええ。でも、キハダと泳がせを1本でこなせる竿とか、注文してみたいとは思いますよ。で、どこで注文すればいいの?」
打ち合わせに訪れていたアリゲーター技研のAさんに返すと、「展示即売会がいいと思います。ゴールデンウィークにジャイアント草加店で開催されます」
との答え。ジャイアント草加店といえばアカムツマニア・杉山充夫マネージャーの店である。
「5月1日の13時で草加店にアポイントを入れておきました」
本誌髙橋恵子が企画書から何から手際よく取材の段取りを済ませたのはその数日後。
「注文するんですよね? アリゲーター」
買うんだろうな光線を照射する髙橋。話はどんどん進む。
♨︎
場面は5月1日のジャイアント草加店。入口左のスペースにアリゲーターロッドが「コ」の字型に並べられた、小さな城のようなスペースがある。
行ってきましたアリゲーターロッド展示即売会inジャイアント草加店
応対してくださるのはアリゲーター技研の伊藤英昭さん。ズラリと並ぶ竿は店舗在庫を合せて約100本とのこと。なにせ箱に入っていないから竿密度が高い。それこそ大物からライトゲームまで、驚くべき品ぞろえ。
担当はアリゲーター技研の伊藤英昭さん
で、今回わたくしが探しているのは「相模湾のキハダと泳がせ釣りで使う竿」。いわゆるスタンディング・ロッドで花形モデルのため展示スペース正面に鎮座、「おれら20万円台だかんね」的なオーラ出まくりである。
キハダや泳がせ用ロッドの価格目安は20万円から。もちろん展示会では見るだけ触るだけでもOKです
「コマセ釣りのキハダもやるのであれば、ギル・ブラストがおすすめです」
伊藤さんが示すのは同社が誇る高密度グラス、最強素材「GILL(ギル)」を使ったリアルワンピースロッド。
このギル・ブラスト、品番は14ー165の一種類。ちなみにギルの場合「14」はブランクスの太さを現し「165」は全長を指す。
さっそくギル・ブラストをブチ曲げさせてもらう。穂先が入る割に元はめちゃ頑丈です
泳がせ用の主力モデルスタンディング・ギルも曲げさせていただく。
こちらは、12、14、16とあり、数字が大きいほど先までパワフルだ。
伊藤さんと杉山マネージャーにぶち曲げてもらったスタンディング・ギル。泳がせ専門ならこれか!
同じ太さ14のギル・ブラストとスタンディング・ギルを比較すると……
ギル・ブラストのほうが竿先がしなやかで、10センチ短い分取り回しが楽。
たしかにコマセカゴを安定させたり、手持ちでアタリを取ったり、ショートポンピングを多用するキハダにはギル・ブラストのほうがいい。それに、チビムロの泳がせにもよさそうだ。
「ギル・ブラスト、いいですね!」
「うん、私もギルブラストですね!」なぜか本誌髙橋からもお墨付きをもらったのであった。
というわけで、お値段チェックである。
カタログに表記されているギル・ブラストの価格は税込20万円ほど。
「ここから好みの柄にしたり、色いろオーダーするとか、高くなるんでしょ?」
展示品のゴージャスな塗り(プルトス)を手にとりながら伊藤さんに聞く。
ハンドメイドで色とりどりに仕上げられたロッドたち。写真はオプションデザインの「プルトス」各色
「えーと、この完成品(上写真)で22万円ほどですね」
お、意外と安いじゃん! そう思った瞬間、フト思う。
そうか、これはクルマを購入するときと同じ。元の機能と価格に納得すると、オプションがお値打ちに感じてどんどん注文しちゃうのだ。
まるで2段ロケットのような購入の楽しさと所有への期待感ではないか!
脳内に快楽物質が分泌され始めたところで、次回、オプション暴走編へ続く。
【完成ロッド・プレゼント!】
◉当企画でオーダーメイドした「つり情報ギルブラスト」の完成品を取材で使用したのち、読者の皆様より抽選で1名様にプレゼントいたします。
・ 応募にはパスワードが必要になります。詳しい応募要項は『隔週刊つり情報』9月1日発売号にて掲載予定
応募パスワード 【○○ブ○○ト】
初回のパスワードは 「ギ」です。
◉取材協力/アリゲーター技研・ジャイアント草加店