2023年7月21日金曜日。「値下げできなければアクアラインをぶっ壊してください」から15年。明日よりアクアライン変動料金試験導入、からの６車線化要望!?

◉ども。千葉県にいながら年に１、２回しかアクアラインを使うことのない東京湾のどんつき・船橋市民の沖藤です。

いやね、房総半島に行くにも、三浦半島にいくにも、アクアラインを使うと遠回りなんすよ。だから、たま〜に規制や事故渋滞でアクアラインを走るとめっちゃ楽しかったりします。

で、このアクアライン、明日、７月22日から来年３月末までの土日・祝日、上り線、ETC車を対象に時間帯による変動料金を試験的に導入します。

その料金表が、こちら。

国交省ホームページより
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001675.html

これはアクアラインの混雑緩和を目的とした社会実験。東京や神奈川などアクアラインを使って千葉に釣りにくる皆さんは実感していることでしょうが、休日夕方のアクアライン上り線の渋滞といえば、もう地獄のレベルだとか（地獄も休日夕方のアクアライン渋滞も経験ありませんが）。

で、東京都民＆神奈川県民が釣りに行く時間帯で見てみれば、

行き（0〜13時）は800円で据え置き、帰り（13〜20時）は1200円だから、合計2000円で実質400円の値上がりってことになります。

帰りを20〜24時にすると600円なので、合計1400円で200円お得、というワケですね。

ちなみに、これも皆さんご存じだと思いますが、アクアラインの普通車ETC800円は値下げ料金で、本来はETC1960円、ETCなしだど3140円。その差額は国と千葉県が年間５億円ずつ支払って簡単にいえば穴埋めしています。

そうなんです。皆さんの税金と、我われ千葉県民の税金によってアクアラインはETC800円になっているんですね。

このアクアライン通行料800円は2009年より導入され、千葉県への経済効果は値下げ前に比べ2.1倍に跳ね上がったといわれています（観光消費約968億円、企業の設備投資役69億円、合わせて118億円：千葉県ホームページより）。

もちろん値下げにともない当然交通量も増えているわけで、値上げ前、2008年の一日あたり２万8000台から、2020年には４万4100台／日、偶然にも経済効果同様、交通量も2.1倍っすよ。

さらにその後、つまり2020年のコロナ禍以降、アウトレットに続き木更津にCOSTCOもオープン、釣りやサーフィン人気の高まりもあって、今や交通量も、経済効果も相当なものになっており渋滞は必定、その解消は千葉県にとって大命題となっておるわけです。

◇アクアラインの値下げ継続は千葉県が決められる？

しかもこの通行料800円は、千葉県が「や〜めた」と言わないかぎり、国に申請すれば継続できる仕組みになっているそうで、森田健作・前知事の功績と言われております。

ちなみに森田健作・前知事はアクアライン800円化を「命を懸けてやった」そうで、値下げを実現すべく首相官邸に乗り込み、当時の麻生太郎首相に「値下げできなければアクアラインをぶっ壊してください」と詰め寄ったとか（千葉日報2020年12月10日）。まるでテロリストのようなコメントを県議会で残しております。

まあ、千葉県民としては19年の台風災害への対応「も」命懸けでやってくれと言いたかったですけどね。

まあ、そんなこんなでアクアライン800円は熊谷俊人知事になっても引き継がれ、2022〜24年度の３年間継続も決定。それと並行して「東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会」が開催され、変動料金など様ざまな案が検討されています。

で、ですよ。千葉県は今年６月、「令和6年度　国の施策に対する重点提案・要望」の中に、「アクアラインの６車線化」を盛り込みました。