◉沖藤武彦
9月に開幕するコマセキハダシーズンに向けてアリゲーターロッドを店頭にてオーダーメイド、その完成品でオダモンに挑み、使用後は読者プレゼントしましょう! という勢いで始まった当企画も第2回。
今回は色や柄を選ぶ「オプション暴走」編。
自宅に飾る&港なら黒/金、
でも海で「ばえ」るのは?……の巻
※『隔週刊つり情報』では6月1日、7月1日、8月1日、9月1日発売号で掲載。Webでは不定期更新となります。
ジャイアント草加店にて開催されている「アリゲーター展示即売会」にて「ギルブラスト14-165」購入決定から話はリスタート。
「竿が決まったらチップの色とデザインを選びます」
アリゲーター技研の伊藤英昭さんに言われ「チップって何?」と問い返す。
「ブランクスのガイドとガイドの間のことです。ガイドの下はガイド下と言います」
ブランクス各部の呼び方:アリゲーター技研カタログより
色については少々フクザツだ。
「アリゲーターロッドは一部例外を除き総糸巻きですので、糸、つまりスレッドの色が竿のベースカラーになります。その上で、お好みでオプションのデザインをお選びいただきます」
ふむふむ。色=スレッド、柄=オプションというわけか。スレッドだけでオプションなしも可能だろうが、オプション=柄の多彩さ、美しさ、カッコよさこそがオーダーメイドの魅力でありアイデンティティ。しかも追加価格は2万円弱〜2万4200円だ。
「オプションに関しては、最近はプルトスが人気です」
プルトスは和竿の研ぎ出し、あるいは象嵌細工のような意匠で、なかなかカッコいい。
右から2、4、6本目が黒/金プルトス。豪華絢爛黒塗りベンツのような重厚感がたまらん
「オプション、安いですよね」
なぜかギルブラストを手放さない営業・高橋が断言する。
♨︎
たしかに20万円の竿を購入するのだからケチるところではない。では、実際、どう選ぶか。
なにせカタログを見るとスレッドだけで100種近い。これにオプションが50種って……。
「はい。組み合わせは膨大な数になってしまうんです。ですので、展示会でカラーとオプションを実際に見ていただくのが一番イメージしやすいと思います」
なるほど。伊藤さんの言うとおり、アリゲーター技研が各地で開催している展示会は色とデザインの組み合わせ展示会でもある。
約100本の中から気になった竿を手に取って眺めたなかで最も気に入ったのが黒/金のプルトス。重厚にして絢爛、昭和生まれの男子に突き刺さる色とデザインだ。
この黒/金プルトスをベースに、伊藤さんと細かい仕様を決めていこうとしたそのとき、高橋が言い放つ。
「海を背景に写真を撮ったら、
黒金って意外と目立ちませんよね」
……むむむ。この黒/金、釣具店やリビング、夜の新宿歌舞伎町では燦然と輝くものの、青い海と陽光の下では遠目に目立たない、かもしれん。
「では、これなどどうでしょう」
伊藤さんが指し示したのは清潔感あふれる白/金のプルトス。
「あ、これ上品ですね! 船の上でも映えますし、とても綺麗♡」
ジュエリーを見るような目線で白/金プルトスを眺める高橋。
あんたが使うんじゃないんだぞと思いつつ、確かにカッコいいし海で映えること間違いない。
かくして「つり情報ギルブラスト」のチップは白/金プルトスに決定。ガイド下も同様とし、ガイド止めには黒金、ガイドの両端は紫のワンポイントをあしらうこととした。
「そういえば、奥様とご来店される方は、購入を決められることが多いんですよ」
と伊藤さん。
「へー、やっぱり奥さんがOKすると決まるんですね。ね! 沖藤さん!」
あんたはオレの嫁か!……と言いかけた言葉を飲み込みつつ、次回、細部を決めて注文へと進む。
「つり情報ギルブラスト」制作中!
5月1日に注文したギルブラストの制作プロセスをちょこっと報告!
「最初の工程として、素材を削り、強度チェックをしている場面を撮りました。この後糸を巻き、オプションのプルトスを施工する流れです」
byアリゲーター技研Aさん ※時間差掲載のため現在はほぼ仕上がっています。
【完成ロッド・プレゼント!】
◉当企画でオーダーメイドした「つり情報ギルブラスト」の完成品を取材で使用したのち、読者の皆様より抽選で1名様にプレゼントいたします。
・ 応募にはパスワードが必要になります。詳しい応募要項は『隔週刊つり情報』9月1日発売号にて掲載予定
応募パスワード 【○○ブ○○ト】
初回のパスワードは 「ル」です。
◉取材協力/アリゲーター技研・ジャイアント草加店
最新話掲載号!
『隔週刊つり情報』8月15日号は8月1日発売です。こちらもヨロシクね!