◎内山高典

 暖冬だと思って油断をしていたら、急に寒さが厳しくなって早朝は氷点下になる日も……。釣行の際は一枚多めに着込むなど、防寒対策を忘れずに、体調に気をつけてください。

 さて、寒い日が続くと食べたくなる美味魚の筆頭格といえばキンメダイ。刺身や煮つけ、塩焼き、鍋物と、おいしいキンメを思う存分に味わえるのは釣り人の特権です。

 キンメの釣況を見てみると、相模湾〜南伊豆の各地で順調に釣れています。例年これから釣り場に春汐が入り、海が濁ってくるとキンメの食いが上向く好期です。

 キンメ船を出すほとんどの船宿は、レンタルタックル完備で仕掛けなども販売しています。釣り方も船長が教えてくれるので、深場釣りが未経験の人でも安心して楽しめます。

 ここからはキンメが狙える主なエリアを紹介します。




沖ノ瀬を狙うキンメ・ムツ五目、根魚五目

 使用オモリ250〜300号でキハダタックルなどで楽しめる、ライト系のキンメ釣りで代表的なのが東京湾口部の沖ノ瀬を狙うキンメ・ムツ五目や根魚五目乗合です。相模湾の小坪、三浦半島の葉山あぶずりや三崎海外港、東京湾奥金沢八景などから出船しています。

参照:相模湾小坪港・太郎丸

 



相模湾の中深場五目、根魚五目

 相模湾の中深場五目や根魚五目は、キンメやクロムツ、シロムツ、サバ、ユメカサゴなど多彩な魚が釣れます。使用オモリは150号、道糸PE4〜5号が400メートル以上巻けるサイズのリールとビシアジ竿などで楽しめます。

参照:相模湾腰越港・秋田屋

 



東伊豆初島周りのキンメ

 東伊豆初島周りはキンメの好ポイント。地形的に西の季節風にも風裏となり出船率が高いのも特徴です。東伊豆網代〜相模湾福浦から乗合船が出船します。使用オモリは250〜300号、タックルは相模湾の中深場五目と同様のビシアジ用や、キハダタックルなどで楽しめます。釣期は12月〜3月一杯なので釣行はお早めに!



参照:東伊豆網代港・水弘丸

 



本格深場キンメの聖地・南伊豆

 周年キンメ乗合が出船する南伊豆は、オモリは1.8キロの鉄筋を用い、道糸PE12号を1000メートル以上巻いた大型電動リールを使う本格深場のキンメ釣りです。ハードルが高いと感じるかもしれませんが、一日最大8投分の仕掛け付きのフルレンタルを利用すれば手ぶら釣行も可能です。



参照:南伊豆手石港・愛丸