◎尾川 泰将

 ただ今、相模湾から帰還。朝はナギでしたが昼前から南西ドン吹きで、腰ガクガクでございます。……。
 取材内容は3月から最高のシーズンを迎えるシコイワシエサの「ライト泳がせ五目」。私もヒラメ、ハタ、カサゴ、ホウボウ、マトウダイと釣りまして、好感触でございました。そのオシモロさは、3.01発売の本誌3/15号でお届けいたします。

 

 Wednesday尾川です。

 ところで先日、愛読者の釣りきちさんから、ハッとして、戦慄する問い合わせが編集部にありまして、以下の内容をおでこ長屋でも再掲載しようと考えてます。電話がかかってきたその質問は、

「横浜に停泊しているあの客船の影響は、付近の海や魚にないの?」

 話題の新型コロナウイルスが蔓延し、大黒ふ頭に停泊したり、沖へ出て排水したりを繰り返している豪華客船プリンセスダイヤモンド号のことです。
「うっ、え、あー。あのクラスは下水処理がしっかりしてるので、平気みたいですよ、ニュースでもやってました」当社の女性がそう受け答えして電話を切ったんですが、うーん、これはきちんと調べねば……と腕組み。
 うちの編集部にも、唾を飛ばしたり痰を吐いたり、酔っぱらって路肩に嘔吐する輩がいますけど、豪華客船からもウイルスを海へ放つ可能性は十分ありうることでございます。

 素人があーだこーだと言っても風評被害を招くだけですから、ずばり医療関係者に聞いてみました。

Q:横浜の客船から海中に新型コロナウイルスが流れて魚の体内に入り、それを釣ったり食べたりする人へ、感染する可能性はあるのでしょうか?

A:可能性としては、ほぼ無いと思われます。
 客船は水処理施設を完備しており分解・殺菌された後に、法で義務付けられているので外洋で排出します。
 万が一にも海中にコロナウイルスが排出されても、宿主となる動物が存在しないため、自然に海中のバクテリアで分解されるでしょう。
 元もと海水には多くのウイルスが存在しますが、ほとんどが人間への影響はありません。それでも心配で仕方ないという釣り人は、加熱処理でウイルスは死滅しますので焼き魚や煮魚等で美味しく食べましょう。

 以上!   つまりは、いつもどおり釣りを楽しみ、釣った魚をおいしく食べればいいわけ。
 近年世界中でブームの豪華客船は、大量の排ガスや、船内溜まったゴミの不法海洋投棄などが世界のニュースになっています。実はそっちのほうが海に悪影響、マジで夜露死苦。

 

 あー、もやもやが吹き飛んだらアツアツさくさくのアジフライが食べたくなってきました。ちなみに私は、塩、しょうゆ派です。