◎尾川 泰将

 先日、相模湾の取材で、すごいというか、神がかり的な魚を見てしまったWednesday尾川です。

 

 

 金色の大ダイです。

 えっ画像処理? ……残念ながらそういう技術、わたしは持ち合わせておりやせん。
 比較するために普通のマダイの画像も掲載しておきましょうか。

 

 

 さっそく画像を魚の先生に見ていただいたところ、まずは「うーん、これは珍しい。縁起がいいですねぇ」と言われた後で、
「色素変異による黄化個体でしょうね」という答えが返ってきました。

 色素変異(突然変異のほうがしっくりくるかも)といえば、魚類を含む動物類の体色が真っ白になる「アルビノ」が有名。アルビノは眼が赤いイメージがあるのですが、この金色のマダイは黒目ですね。実はアルビノの定義は「完全な黒色素胞の欠失」とされ、部分的に黒い場合はpartial albinismと言って区別されているそうです。遺伝子の変異の問題らしく、はっきりした原因は分かっていません。

 見るだけで幸運を招くであろう金色のマダイの記事と写真は、12月28日発売の本誌お正月号「1月15日号」に掲載。ぜひとも購入していただき、切り抜いて財布の中にでも入れてください。

 ちなみに金色の「ヒラメ」は散発的に漁獲されているようで、WEB検索するとけっこうヒットします。
 下の画像は新潟県水産海洋研究所から転載させていただきましたが、人工的な種苗モノや養殖モノではなく「天然物であろう」とのこと。詳しくは以下のページを読んでみてください。
https://www.pref.niigata.lg.jp/site/suisan-kenkyu/mochikomi161205.html