◎尾川 泰将

 宣言解除前日の3月20日(土)は、近場の観光スポットである鎌倉にドッと人が繰り出した模様。

 

 七里ケ浜もこんな感じで、久しぶりに大渋滞でしたねぇ。まあ、私も釣りに行ってましたから渋滞する車の一台だったんですけれど。

 Wednesday尾川です。
 今回は年齢のせいなのか、釣り経験の歳月に起因するのか、刻こくと変化する「好みのイカ」のヨタ話。
 先日、ある本誌の若きライターさんが「一番好きなのはスミイカ(コウイカ)です。特有の甘味があって最高」と言うので、
「そう? 俺は今、スルメイカが一番うまいと感じるね」と返しました。

「えっ、スルメっすか!?」と驚かれちゃいましたが、過去を振り返ってみると好みのイカが10年周期で変化してるんですよ。


 

世代ごとのナンバー1を並べてみますね。

●20代=ヤリイカ
 初めて釣って食べた、その身の柔らかさと、ゲソの旨味に感動。

●30代=マルイカ
 乗合船が出てない時代に手こぎボートで初めてマルイカを釣り上げ、ヤリイカを大きく上回る甘味に感涙。

●40代=アオリイカ
 エギングにハマる。青みがかった美しい白身、そして薄皮をていねいに取り去って口にした瞬間のおいしさは、まさにイカの王様と確信。

●50代=スルメイカ
 噛めば噛むほど味わい深く、大人好みのほのかな苦みが後をひく。なにより、ほかのイカに比べて食べ飽きないことに気づく。

 というわけで今年56歳となる現時点の私には、スルメイカがナンバー1なのであります。ちょうど今頃は、ヤリイカ、スルメイカ、マルイカ、アオリイカと、多様なイカが狙える時節で、あちこち出かけて食べ比べてみてはどうでしょうか?

 さらに、そろそろ気になるのはムギイカの動向。今年こそはバリバリ乗ってほしいもの、これがまたスルメイカを超えるうまさなんだよねぇ。

 お時間があれば「あなたの好きなイカ談義」なんぞを、読者ページのおでこ長屋まで投稿願いま〜す。