◎尾川 泰将

 山口県は瀬戸内育ちのWednesday尾川です。
 故郷には「甘露醤油」なる甘口でトロリとしたしょう油があって、刺身といえばコレで食べてました。
 とくに記憶にあるのが、親戚一同が集まる正月膳で必ず出ていたブリの刺身と、この甘露醤油の相性のよさ。
 子どもだった私にとってはズバリお年玉目当てだったわけですが、これだけはご飯と一緒によく食べてました。甘露醤油で食べると、酒の肴というよりもオカズという味わいになるんですよ。

 さて、本題は昨晩の取材。12月1日の夜、年末名物として大人気の東伊豆のイカブリへ行ってきました。

 結果はまさに爆釣。大半はワラサ級でしたけど、ほとんどの船でトップ20本前後、みなさんマシーンのように釣りまくって「ひえーっ、楽しい~!」と雄叫びをあげていましたよ。
 この爆発力こそが、夜のイカブリ釣り最大の魅力。詳しくは次号の本誌で取り上げますのでご一読、いやいや釣れてるうちに急行してください!

 取材したのは宇佐美港の秀正丸さん。船長によるとイカブリは昔からの一大イベントで「船数が多かった時代はね、その漁火で初島を取り囲むように光の輪ができた」そうです。



 隆盛を極めたその時代にはかなわないでしょうが、今もすべての船が光り輝いて浮かぶ華やかな風景は一見の価値あり。釣り人しか味わえないその夜景を眺めつつ、豪快に釣って、翌日はお世話になった方々にお歳暮がてらの1本を進呈。
 それが正調つりオヤジの年末です。