4キロ5キロ当たり前!
九十九里飯岡で大ダイ夏祭り

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※料金等データは2020年8月のものです。

この夏は茨城県鹿島の一つテンヤで大ダイが連発して注目を浴びたが、7月下旬になって突如、九十九里飯岡沖でも大ダイ夏祭りが始まった。 釣り場は飯岡沖の水深25メートル前後。ポイントは魚礁周りではなく、ほとんど根掛かりのない平場。アタリは少ないもののヒットすれば大ダイ!

 という展開で、取材日も数こそのびなかったが4キロ級が船中2枚取り込まれた。 ここ数年、飯岡沖ではこの時期になると中〜大ダイが爆釣する傾向が見られるものの、いつまで続くかは神のみぞ知るところ。つまり、釣れている今がチャンス。一つテンヤファンは飯岡へ急行しよう!

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4キロオーバーは当たり前
飯岡沖で大ダイ狙い撃ち!

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「このところ、飯岡沖で4キロ、5キロの大ダイが数釣れている。大ダイ祭りだ!」という情報が耳に入った。「このところ、飯岡沖で4キロ、5キロの大ダイが数釣れている。大ダイ祭りだ!」という情報が耳に入った。 こうなると、チョット行ってみなくちゃ……となるよね。 7月26日の深夜1時過ぎに横浜を出発して、九十九里飯岡港の幸丸へと車を走らせた。 船宿に顔を出してから、船着き場に直行。しとしと雨の陽気だが、タイ狙いの人は多くて2隻出しだった。 僕は向後恵一船長が操船する1号船の右胴の間に入った。乗船者は僕を含めて16名。大型船だから、お隣さんとは随分と間隔がある。これもコロナ対策の一つだろう。「大ダイ狙いに絞りますから、ハリスは3号以上、結び目をチェックしてドラグは緩めにしておいてください」とのアナウンスの後、4時15分に船着き場を離れた。

大ダイが平場に回遊!?

 海は静かだ。まだ薄暗い中を走って5時ごろには飯岡沖の水深25メートル前後のポイントに着いた。「根掛かりはしませんから、どんどん投げて誘ってください」とのアナウンスでエンジン流しでスタート。 まずは船長に色いろと話を聞いた。「飯岡というと以前は小型の数釣りのイメージもあったのだけど、ここ数年は大ダイ狙いで知られてますね」という問いに対しては、昔から大ダイも釣れていたけど、数年前に大ダイが大量に回遊するポイントを見つけたのが大きい。年によって大ダイが釣れる時期は多少違うが、とにかく釣れているうちは大ダイを狙っているとのことだった。 ちなみに、釣り場は魚礁と魚礁の間の広大な平場で、水深はほぼ25メートル前後。以前のように魚礁の際を狙うというイメージではなく、完全な平場狙いのようだ。

 そんな平場にどうして大ダイが回遊しているのかも不思議なことだが、外房方面のようにイワシの群れに着いているわけではないようだ。 聞けば、飯岡エリアで釣れるタイの胃袋の中にはイワシは入ってなくて、エビ、シャコ、カニなどの甲殻類が入っているそうだ。 なるほど、それらが豊富な平場が見つかればタイが釣れるってことかな? まあ、根掛かりがないというのは、釣り人にはとてもありがたい。 カメラを手にして画撮りをしていると、スタート10分後に右ミヨシから3番の若い女性が大きく竿を曲げた。ヤリトリも手慣れたものだ。船長がタモ取りしたのは2.6キロのきれいなマダイ、船中第1号だ。最近の女性釣り師はスゴイよね。 その10分後には左トモ氏が2.8キロを釣り上げた。 朝方がチャンスとは見ていたが、スタート早々なかなかのペースだ。 一段落ついて僕も竿を出してみた。始めは遊動式テンヤ10号を使ったが、8号でも十分に底が取れた。キャストして船下まで誘い続けたがアタリは出ない。

4キロオーバー連発

 6時前に右のお隣さんが随分と上ダナで魚を掛けた。なんだろう? と思って見ていたが、正体はイナダだった。 その直後だった。左ミヨシ氏の竿が大きく曲がってドラグがジーッと鳴って糸が出ていく。これはデカい。「急がなくていいから、ゆっくりやってね!」と船長がアドバイスする。 間違いなく大ダイだ。随分と時間がかかったが、海面にユラーッと大きなタイが浮いた。計量したら4.2キロ。お見事でした! なんだろう? 大ダイが群れて回遊しているのか、続けて左ミヨシ2番の竿が大きく曲がった。これも間違いなく大ダイの引きだ。ここ数日、ラインブレイクによるバラシもいくつか出ているようなので、浮かせてタモに入れるまでは安心できない。これも浮かせるのに時間がかかった。無事に取り込まれたマダイは4.1キロだ。

 続けざまに姿を見せた2枚の大ダイをファインダーからのぞくと、やはりうらやましい。このところ5キロオーバーも姿を見せているので、なんとかきてくれ……と祈るような気持ちで誘い続ける。 船長は一定時間流すと場所変えをするが、しばらく走ってもやはり水深は同じだ。 7時過ぎ、右ミヨシ2番で2.6キロ、続けて5分後に左胴の間で1.5キロのマダイが釣れた後は、とんと釣れなくなってしまった。 昨日は朝のチャンスタイムを過ぎてもポツポツとアタリが続いたようだが、船中アタリなしの時間が続く。たまに釣れているのはガンゾウビラメ、カサゴ、良型のハナダイくらいだ。 雨はやんで、日差しを受けてレインウエアを脱ぐ状態になった。これで釣れれば最高なんだけどなあ……。 ただただ回遊する大ダイとの遭遇を祈るのみ! 粘り強くキャストして誘い続けたが、沖揚がりの11時まで大ダイの気配はなかった。 結局、マダイの釣果は朝方のチャンスタイムに釣れた5枚という結果だった。

 「ごめんなさい。昨日と違って後が続かなかった」と船長はアナウンスしていたが、一発大ダイ狙いだからこれだけは仕方ない。 釣れれば見事なタイなので、再チャレンジしなくちゃね。 ちなみに、取材当日の午後船はよくなかったが、前日25日の午前船は4.3キロ、3.6キロ、3.3キロ、3.2キロ、3.1キロ、ほかに2キロ台5枚、2キロ弱3枚という好釣果。 その日の午後船も5.6キロ、4.8キロ、3.1キロ、ほかに2キロ台が3枚、2キロ弱が1枚だった。 取材後の28〜31日あたりも、7キロを頭に大ダイが数釣れている。 正直言っていつまで釣れ続くのかは分からないが、この内容なら飯岡まで走る価値あり! 今回釣れ続けている平場のポイントのほかにも、まだまだ同じようなポイントに大ダイが回遊することもあるだろうから、新しい釣り場で大ダイ乱舞なんてこともありそうだ。これは飯岡の一つテンヤから、しばらく目が離せないゾ!


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九十九里飯岡港 幸丸

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人料金=一つテンヤ乗合午前船一人9000円(氷付き)、女性と中学生以下6500円。午後船7500円、女性と中学生以下6000円。エサの冷凍エビ1パック1000円

▼備考=予約乗合。午前船3時45分集合、午後船11時集合。ほかヒラメ、シロギス、アラ、ルアー青物へ出船

 

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